シンクライアントの種類とその特徴

シンクライアントの種類と特徴を正しく理解しましょう

シンクライアントを正しく理解しましょう

シンクライアントとはネットワーク環境において、個々のユーザーが使用する端末には最低限の機能しか持たせず、アプリケーションやデータ保存をサーバに集中させるシステムのことです。シンは英語の「薄い」を意味し、反対語としてはリッチクライアントやファットクライアントがあります。端末側に一切の処理機能がなく、データの入出力だけを行なう場合は、ゼロクライアントと呼ばれることもあります。かつてコンピューターシステムと言えば、大型汎用機に多数の入出力専用端末を繋ぐ形式が普通でした。シンクライアントの起源や発想はこれとは異なりますが、結果的にはほとんど同じものと言うことができます。一般にシンクライアントという言葉が普及したのは、1996年以降とされています。

セキュリティ性能で再評価される

高性能なパソコンが普及し、大型汎用機に取って代わるようになると、個々のパソコン内のデータ管理や、ソフトウェアのバージョン管理などが問題になってきました。また従業員の数だけ高価なパソコンを購入しても、すべての機能が活用されるわけではなく、コストの無駄になるという欠点もありました。最初のシンクライアントは、もっぱら安価なパソコンにより、コストダウンを図るという目的で開発されました。しかし近年では、とりわけセキュリティ対策の面が評価され、シンクライアントの導入が進められています。個別のパソコンに個人情報などが保存されていると、それだけ漏出のリスクも高くなります。シンクライアントであればデータを一括して管理できるので、セキュリティの確保に役立つと考えられます。

4種類のシンクライアントの特徴

シンクライアントには大きく分けて4種類あります。ネットブート型はOSやアプリケーションのイメージはサーバー側にありますが、個々の処理は端末側で行ないます。コストが安く小規模なシステムに向いています。サーバーベース型はアプリケーションもサーバー上で稼働させ、複数のクライアントで共有します。コストパフォーマンスに優れたシステムです。ブレードPC型は単一のサーバーではなく、複数の小型PCをサーバー側に置いて、個々のクライアントに対応させます。コストは高めですが、複雑な処理も高速で行なえるのがメリットです。仮想PC型はサーバー上に多数の仮想デスクトップを作り、それぞれをクライアントに利用させます。高性能なサーバーが必要で、大規模なシステムに向いています。